仕事を知る(仕上)

仕上

建物の外装や内装を仕上げる工事です。

組積工事

組積工事は、コンクリートブロックを積み重ねたり、ALCや押出成形セメント板を鉄骨に取り付けたりすることで壁や塀をつくる工事である。

防水工事

防水工事は「雨露をしのぐ」という建造物の基本的な役割を果たすための重要な役割を担う。建物の屋外では屋根、屋上、ベランダ、バルコニー、開放廊下、外壁など、屋内では厨房、浴室、トイレ、シャワー室など、その他にも各種水槽や地下施設など、さまざまな場所で必要とされる。
降水量の多い日本では高度な防水技術が不可欠であり、その現場や場所に最適の材料と工法を的確に選択して施工できる技能が求められる。

石工事

石工事は、石材やそれに似たコンクリートブロック、擬石を加工または積方によって工作物を築造、あるいは工作物に石材を取り付ける工事である。

タイル工事

タイル工事は、ビル、住宅、店舗、歩道、駅のプラットホームなど、建物の内外装や構造物に仕上げ材としてタイルを張ることで、耐久性を高めると共に、美しく仕上げる工事である。
小さなタイルを美しく仕上げるために正確さと器用さが求められる。また意匠性の高いタイル張りには芸術的な感性も必要となる。きめ細かな作業を得意とする女性も多く活躍している工事である。

木工事・木製建具工事

木工事は、木造建築工事あるいは鉄筋コンクリート造(RC造)の内装工事などにおいて、木造骨組、木造下地、造作部材など、木を加工して組み立てる工事の総称である。
木製建具工事とは、室内のドア、ふすま、障子といった木製建具を取り付ける工事である。

造作家具工事

造作家具は、既製品で売られている家具とは違い、その部屋のサイズ・目的に合わせた造り付けの家具です。スペースに合わせて無駄なく製作するので、部屋のイメージに合わせたオリジナルのものを造ることができ、空間に一体感を出すことができます。

屋根・板金工事

屋根・板金工事は、屋根や外壁を中心とした建築の外装に雨水処理のため金属板を用いた仕上げ工事を行う仕事である。長い伝統に培われた繊細で精緻な技能を活かし、機能だけでなく建築美も形成する。また、寺社仏閣等の屋根では、瓦や鋼板屋根を葺く工事もあり、耐熱性や美観を実現し、人々に親しまれる景観を育んでいる工事である。

金属工事

金属工事は、アルミやスチールの板を切断・折り曲げ加工して制作した注文製品を取り付ける工事と既製品を取り付ける工事に分類される。注文製品と既製品ともに現場で取り付ける方法は先付け工法と後付け工法があり、その取り付け方法や納まりについては、製品の装飾性・耐久性・経済性を吟味して製作する。手摺・タラップ・笠木などが金属工事となる。

左官工事

元々、日本古来の土壁塗りを形成するため、天然産の土や素原料を施工現場で調合し、熟練した技能によって塗りつけていたことが左官工事のルーツである。特に寺社建築などにおいて、芸術的な造形を担ってきたが、最近は塗装、ブロック壁装、張り床などの仕上げとして用いられることも多い。
左官は建物の仕上げ工事であり、作業には根気と丁寧さが必要となる。多種多様な鏝(こて)を使い、1ミリ単位の高い精度で床・壁・柱・窓枠・階段などを仕上げる。
近年ではその風合いや健康面から再注目され、外壁だけでなく内装にも多く使用されるようになった。こうした背景もあり、女性も含めて左官職人を目指す若者は多い。

金属製建具工事

金属製建具工事は、ビル、マンション、住宅などに取り付ける窓(サッシ)や、ドアやシャッターなどの建具を製作して取り付ける工事である。
高層・超高層ビルは「カーテンウォール」と呼ばれるガラスと金属パネルで構成された外装材で外壁を構成するケースが多いが、その取り付けは建具と並び金属製建具工事の重要な仕事である。
建具やカーテンウォールにはスムーズな開閉はもとより、耐風圧性(風)、水密性(雨)、気密性(空気)、遮音性(音)、耐震性(地震)などが求められ、こうした性能は進化を続けている。断熱性(温度)や日遮蔽(日射)といった省エネルギー化を含め、今後も益々重要性を増す工事である。

硝子工事

硝子工事は、アルミ等の金属製建具窓に硝子を寸法に合わせて取り付ける工事である。また、硝子を自立させた壁等の場合、硝子取り付け専用クレーン等で作業するオフィスビルも増加している。

塗装工事

建築物の最後の仕上げとなるのが塗装工事である。ビルやマンション・住宅などを美しく装うことはもちろん、建物の保護という観点からも塗装工事は重要である。また、街の景観や快適性にも塗装は大きな役割を担う。
このような建物を中心に、塗装工事は橋梁、タンク、プラント、道路、ライン、土木構造物、コンクリート構造物などに対しても行われる。かつての仕事は圧倒的に新築現場が多かったが、近年では改修工事も増加している。

内装工事

内装工事は、天井・壁・床といった建物の内装を仕上げ、人々が快適に住み、働ける環境をつくる工事である。
内装工事は、工程に沿って以下の4つの専門業種に分かれている。
① 鋼製下地作業:コンクリートの壁・天井に、軽量鉄骨を備え付ける作業。また、部屋となる空間に、軽量鉄骨で石膏ボードを張るための下地をつくる。
② ボード仕上げ作業:軽量鉄骨による壁・天井下地の骨組みに、石膏ボードを張り付ける。さらにその上に吸音化粧ボードを張り、仕上げていく。
③ クロス張り作業:壁・天井に石膏ボードを張り終えたら、仕上げにクロスおよびペイントにて仕上げる。
④ 床仕上げ作業:タイルカーペットや塩ビ系の長尺シート、プラスチック系床材を仕上げ張りする作業である。

住宅機器設備工事

住宅機器設備工事は、トイレ、バス、キッチンなどで使用する便器、バスタブ、給湯器、シンクなどの設備機器を取り付ける工事である。

外構・造園工事

外構工事とは、建物本体以外の外部廻りの工事全般を指す。
門や塀、堀や柵、カーポートといった構造物の工事の他、アプローチや側溝の工事、排水工事、造園工事などが含まれる。
造園工事は、こうした建築外構工事だけでなく、公園から道路、里山といった場所にも及び、植物や石などの自然素材をうまく活かして美しい風景をつくり出す工事である。

お問い合わせ

全国利友会合同事務局

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